大阪市 天王寺 坂本クリニックグループの睡眠時無呼吸症候群外来のご案内です。

大阪府大阪市の睡眠時無呼吸症候群・いびき外来 坂本クリニックグループ

ホーム小児の睡眠時無呼吸症候群

小児の睡眠時無呼吸症候群

小児の睡眠時無呼吸症候群

子どもが睡眠時に「いびき」をかいていたら
病気のサインかも!?
大事なお子さんが大きな「いびき」をかいていたら、よく眠っていると思われがちですが、それは病気のサインの可能性があります。大きな「いびき」を特徴とする睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に何回も呼吸が止まってしまう病気です。さらに睡眠中に呼吸が止まることで脳が休まらず睡眠の質が下がり、昼間の眠気につながります。
睡眠時無呼吸症候群は、成人の病気として知られていますが、15歳以下の子どもでも、少数ですが、睡眠時無呼吸症候群がみられます。子どもの睡眠時無呼吸症候群の特徴としては、落ち着きがない、勉強に集中できない、動作が粗暴といったものがあるほか、顎や顔の骨格形成など、高次脳機能や成長発達にも影響を及ぼすことがあります。特に子どもの睡眠は成長や発達にもたらす影響が大きいため、見逃さないことが大切です。

小児の睡眠時無呼吸症候群の
定義とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep apnea syndrome)は、成人と小児では基準が異なります。
  • 成人の場合…
  • 「10秒以上の呼吸停止が1晩(7時間の睡眠中)に30回以上」または「1時間に5回以上ある」とされています。
  • 小児の場合…
  • 「無呼吸時間が10秒に至らなくても、2回分の呼吸停止があれば無呼吸状態」と診断できるとされています。
また、小児における重症度分類も成人とは異なる以下のような判断基準があります。

小児の睡眠時無呼吸症候群の原因

小児の睡眠時無呼吸症候群の原因として代表的なものは以下の二つがあります。
■喉の奥にある扁桃組織の肥大

扁桃組織の肥大として考えられるのはアデノイド肥大と扁桃肥大です。
アデノイドはリンパ組織のかたまりで、2歳頃から大きくなり、6歳頃にアデノイドの大きさがピークとなり、8~10歳頃くらいの時期に自然に小さくなっていきます。扁桃肥大とは口蓋扁桃が肥大する状態で、3歳頃から大きくなり、7歳頃にピークとなり10歳頃には小さくなります。
どちらも扁桃組織の肥大によって、空気の通り道が狭くなるため、鼻づまり、口呼吸、いびきといった症状を伴うことがあります。子どもが風邪を引いて、鼻づまり、口呼吸、いびきを起こすことはよくあります。しかし、風邪の症状が軽くなってもこれらの症状が続く場合は、子どもの睡眠時無呼吸症候群の原因ともなりうる扁桃組織の肥大の可能性が考えられますのでお早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしてください。

■アレルギー性鼻炎や肥満

近年、花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎が増加しています。さらには長引く鼻炎や鼻づまりによる副鼻腔炎(蓄膿症)も原因にもなっています。幼少時は鼻呼吸が成人以上に重要で、鼻炎による軽度の鼻閉でもいびきや小児の睡眠時無呼吸症候群の原因となります。花粉症や肥満は、どちらも子どもに増えているため、今後は小児の睡眠時無呼吸症候群の患者も増えるのではないかと考えられています。

  • 小児の睡眠時無呼吸症候群の発症は個人差がありますが、2歳から6歳に比較的多くみられます。2歳から6歳の時期は扁桃組織の肥大と、心身の発達時期が重なります。また、アレルギー性鼻炎や体重増加といった肥満なども小児の睡眠時無呼吸症候群の要因と考えられているため、子どもでも幅広い年齢に起こります。潜在患者数も多いといわれているので注意が必要です。

小児の睡眠時無呼吸症候群の
症状とは

本来、子どもが熟睡している場合は、スヤスヤと寝ているものです。
睡眠時や日常生活において下記のような症状が現れたら、小児の睡眠時無呼吸症候群かもしれません。お早目に当院(大阪市阿倍野区の耳鼻科 坂本クリニック)までご相談ください。
睡眠時の症状
  • 寝息が荒く、毎日「いびき」をかく
  • 数秒間、呼吸が止まる
  • 大きな「いびき」を繰り返す
  • 眠りが浅く、ちょっとした刺激で何度も起きてしまう
  • 陥没呼吸(呼吸時にみぞおちがペコペコとへこむ)
  • 寝汗や夜尿(おねしょ)が多い
  • 寝相が悪く、口を開けて寝る
起床時の症状
  • 寝起きが悪く、起こさないと起きない
  • 不機嫌
  • 口が乾いている
  • ぼーっとして頭痛がある
日常生活での
症状
  • 口呼吸
  • イライラして怒りっぽい
  • 眠そうだったり、長時間の昼寝をしたりする
  • 幼稚園や学校での居眠りが多い
  • 集中力の低下
  • 食欲がない、食事に時間がかかる
  • 注意力が散漫で、落ち着きがない
  • 鼻が常に詰まっている
  • 上記のような症状がありましたら、お早めにお近くの耳鼻咽喉科、または当院(大阪市阿倍野区の耳鼻咽喉科(耳鼻科)坂本クリニック)までご相談ください。

小児の睡眠時無呼吸症候群の
治療方法

小児の睡眠時無呼吸症候群の治療は、症状の改善や緩和を目指す「保存的治療」と、手術による「外科的治療」があります。
[保存的治療]
症状が比較的軽症で、鼻閉由来の場合は、点鼻薬や抗アレルギー薬といった内服薬による薬物治療で症状を軽減します。場合によっては経過観察で十分であることや、横向き枕を使用するといった寝方の指導だけの場合もあります。また、原因が子どもの肥満である場合は、減量に取り組みます。

しかし、症状が重症の場合は、鼻に装着したマスクから空気を送りこむことによって、ある一定の圧力を気道にかけて呼吸を楽にするCPAP(シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸療法)を実施します。中学生から使用できるCPAP(シーパップ)マスクもあるので、安全に使用することが可能です。ただし、CPAPの治療は長期間の治療が必要になる場合もあり、重症度に応じて、耳鼻咽喉医師と相談の上、手術を含めた外科的治療の選択肢を検討することもあります。
 
[外科的治療(手術)]
上記の保存的治療では、効果がなく、「いびき」や他の症状を繰り返すといった場合に、アデノイド切除術や口蓋扁桃摘出術を検討します。手術は全身麻酔で行われ、術後約1週間の入院が必要です。術後に症状が大きく改善することが多いため、アデノイドが自然に小さくなるのを待たずに、手術を行う場合もあります。手術が必要な場合は、提携先病院をご紹介します。また、鼻閉が強い場合であれば、当院にて鼻のレーザー治療を実施することも含めて検討が必要です。
  • いずれにしても、小児の睡眠時無呼吸症候群は、放置すれば成長・発達に障害が出る可能性が高いので、早期の診断と治療が大切です。

家庭での注意点

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep apnea syndrome)は年齢に関わらず、非常に注意すべき疾患のひとつとされています。さらに今後の子ども生活習慣なども含め、小児の睡眠時無呼吸症候群が増えていくともいわれています。
子どもの発達や行動に問題があるなど、気になることがあれば、睡眠の様子を注意してみてあげて、症状がみられた場合には早めに対策することが大切です。
息が止まっているみたいだが、何科に相談していいかわからないときは、当院(大阪市阿倍野区の耳鼻咽喉科(耳鼻科)坂本クリニック)までご相談ください。
大阪市の坂本耳鼻咽喉科クリニック 睡眠時無呼吸症候群のページです
Copyright © 2019 Sakamoto Clinic. All rights reserved.