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花粉症

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最近では日本人の10%が花粉症といわれており、
そのうちの80%がスギ花粉症といわれています。
年々増加傾向にあります。

花粉症とは

人間の体内には、外部から入る細菌やウイルスに対して、白血球やリンパ球がこれらを異物と認識して撃退するメカニズムがあります。花粉症の場合、スギ、ヒノキなどの花粉のように、人体にそれほど害のないものまでを、厳しく撃退してしまおうとする免疫システムが、くしゃみや鼻水、涙、鼻や目の炎症などを引き起こすと考えられています。

こんな症状の方は要注意!

  • 風邪のような症状が続いている
  • くしゃみ・鼻づまりが続く
  • 鼻みずがサラサラしている
  • 目がかゆくなる

この病気の原因は

花粉症もアレルギー性鼻炎のうち、花粉が原因となって起こる症状で、一つのアレルギーの原因(スギの花粉など)から身体を守るための防御反応で、くしゃみや目がかゆくなるといった症状が発生します。花粉症ほど人によって症状がちがう病気は無いといってもいいかもしれません。熱が出る人もいればのどが痛い、耳がかゆいなど人によって全く異なるのです。

また、今後、花粉症の症状も時代の流れによって今以上に変わってくるかと予想しています。時代に応じて様変わりしてくる病気と言ってよいかもしれません。また、花粉を浴びれば浴びるほど、体の異常具合が変わってくるといった傾向も見られます。

このように治療していきます

上記に書いたように、兄弟でも顔が違うように花粉症の場合、症状は千差万別ですので、それらを見分けながら診療・処方を行なっていきます。よってお薬もあまり長期的に出さずに、花粉の飛散量も考慮に入れながら少しずつ投薬の量・種類を変えてゆきます。その理由として、飛散量が少ない時は薬が効果的であっても、飛散量が多くなると効果が無くなる場合がよくあるからです。その上で、それぞれの患者様に「本当に合う」薬をさがして行くことが大切であると考えております。
当院では患者様と膝を付き合わせて症状の改善に取り組んでいく、という方針で診療を行っています。ちなみに院長の私も花粉症で、自分にとってどの薬が効くのか効かないのかを徹底的に調べました。ですから実体験を基に患者様に説明を行なうよう心がけております。
食べ物アレルギーと同じで、現在、花粉症は治る病気ではありません。どのようにしてうまく花粉症と付き合っていくかを考えて頂ければと思います。

こちらの記事の監修医師


医療法人坂本会 理事長・院長 坂本 平守

平成4年大阪市立大学医学部大学院卒業、医学博士号取得。
平成6年耳鼻咽喉科坂本クリニック開院を経て現職に至る。

日本耳鼻咽喉科学会専門医。めまい相談医。

各患者様の症状を判断し、111万人以上を診察してきた経験をもとに、患者様にとって最良と思われる治療を、迅速にご提案することを心がけています。