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耳管機能の病気

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耳管とは、中耳と呼ばれる耳と鼻を繋ぐ管のことを指します。
耳管は、耳の気圧の調整や音響の調整の役割を担っています。
飛行機やトンネル内で耳が塞がるような感覚を感じることがあるかと思います。
この時につばを飲んだり、あくびをしたりすると症状が解消されるのは
耳管の気圧調整のおかげです。

耳管機能外来の対象疾患

当クリニックの耳管外来では、「耳管」に関する主に以下2つの疾患の治療を行います。

  1. 耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)
  2. 耳管開放症(じかんかいほうしょう)

上記の疾患の症状は類似しており、
「耳が塞がれているような閉塞感を感じる」「自分の声が響いて聴こえる」「自分の呼吸音が響く」などの症状がみられます。これらの症状に心当たりのある方は耳管に異常がある可能性があります。

耳管狭窄症とは

耳管は通常時は閉じており、物を飲み込む又はあくびをする時に一時的に開いて耳の中(鼓室)の圧力を調整します。この耳管が上手く開かない状態を耳管狭窄症と呼びます。
主な原因
  1. 風邪による鼻炎
  2. アレルギー性鼻炎
  3. 副鼻腔炎
  4. 上咽頭(鼻と喉の間、鼻の奥の突き当り)の炎症など鼻の炎症や上咽頭腫瘍が原因で起きることが多いです。

耳管開放症とは

耳管が開きすぎる、上手く耳管が閉じない状態を耳管開放症と呼びます。耳管が開きすぎると、気圧の調整が上手くできず閉塞感を感じたり、話す時や呼吸をする時に耳に空気が流れ込みすぎて鼓膜が振動するため自分の声が響いて聴こえたりする症状が現れます。
主な原因
  1. 体重の減少(耳管周囲の脂肪分減少)
  2. 妊娠
  3. ホルモンバランスの変化
  4. ストレス
  5. 水分摂取の不足などの原因によって起こるため、大人の女性に多くみられる傾向があります。

こんな症状にお悩みの方へ

下記のような症状と状況に当てはまっている場合、耳管に異常がある可能性があります。

【症状】
  • 耳が詰まっている感じがする
  • トンネルの中に入った際の状態が続いている
  • 自分の声が響いて聴こえる
  • 人の話し声や物音が聞こえにくい
【状況】
  • 風邪やアレルギーによって鼻炎を起こしている
  • 鼻の奥や喉が腫れている
  • ダイエットをして急激に体重が減少した
  • 最近ストレスを感じることが多い
  • 水分摂取が足らない

大阪を含む関西エリアの耳鼻咽喉科の中でも、耳管を専門的に扱う耳管機能外来を実施しているクリニックは決して多くありません。耳管に関する症状にお悩みの方は是非当クリニックへご相談ください。

このように治療していきます

耳管狭窄症

問診や耳の鼓膜の状態を観察して耳管狭窄症と判断された場合、まずは耳管狭窄症の原因となっている鼻の治療を行います。その上で、耳管が開かないことで起きている閉塞感の改善のため、鼻から耳管の入口に空気を送り込む「耳管通気」を行います。
上咽頭腫瘍を診断するには鼻からのファイバースコープにて観察し、場合によっては大きな病院へ紹介いたします。

耳管開放症

問診や耳の鼓膜の状態を観察して耳管開放症と判断された場合、症状や原因に応じて、漢方薬(加味帰脾湯など)の処方や、生活指導等を行っていきます。

こちらの記事の監修医師


医療法人坂本会 理事長・院長 坂本 平守

平成4年大阪市立大学医学部大学院卒業、医学博士号取得。
平成6年耳鼻咽喉科坂本クリニック開院を経て現職に至る。

日本耳鼻咽喉科学会専門医。めまい相談医。

各患者様の症状を判断し、111万人以上を診察してきた経験をもとに、患者様にとって最良と思われる治療を、迅速にご提案することを心がけています。