坂本クリニックグループにおける副鼻腔炎の治療方針は下記の通りです。
-
まずは投薬と通院によるお鼻の処置で治癒を目指します。
-
通院は週2回ほど、当院が処方する内服薬を服用して頂きながら期間は約3ヶ月です。
-
通院頻度が2週間に1度になってしまうような場合は、どうしても治癒率が低くなってしまいます。
-
なかなか通院できない方や、上記の治療を行っても改善が思わしくない場合には
患者さんの希望により手術のできる病院をご紹介いたします。
【レントゲンあるいはCTの撮影】
坂本クリニックグループでは画像での診断をさせて頂きます。レントゲンやCTを撮らなければ正確な診断はつきません。副鼻腔は鼻の中から見ることはできません。よってそれを撮らない限りは副鼻腔の正確な診断は絶対に無理です。(レントゲンを撮らずに副鼻腔を診断する施設が多いのも事実です。)
当クリニックグループではCTを配置している為、レントゲンのみならず、複雑な部位での副鼻腔炎が疑われる場合には、CT撮影を行い、副鼻腔の断層写真の解読をすることにより、副鼻腔の中にウミや粘膜が溜まっているかを瞬時に診断することができます。
例えば、前額部(眉毛のあたり)に頭痛があるような場合は蓄膿症の可能性が高いと言えます。その場合にはCTを撮影することによって最も確定診断として有効的(普通のレントゲンでは写りにくいことがある。)です。
当クリニックではそのような痛みがある場合には全てCTを撮影させて頂いています。
-
副鼻腔炎の診断がついた際には、マクロライド系と呼ばれる抗生剤を少量ずつ中長期の服用を行っていただきながら、場合によってはそれに加えて点鼻薬を用います。そして普段の通院の中でお鼻の吸引と洗浄、そしてネブライザー治療を行い、副鼻腔を清潔に保ちながら治療を進めていきます。
坂本クリニックグループにおいては、重度の方であっても薬でまずは治療を試みます。ただし、鼻にポリープがある方の場合は全体的には治る確率が低いため、最終的に手術を行う場合が多いです。しっかりと通院していただいて内服をしている方は、やはり治りが明らかに良いのが現状です。
-
鼻の吸引についても坂本クリニックグループでは複数回にわたって鼻の吸引を行っているため、ネブライザーが鼻や副鼻腔に行き渡りやすいように配慮しています。
坂本クリニックグループでは治療効果を高いものにするため可能な限り週に2回のペースで通院していただき、投薬治療と合わせて通院でのお鼻の吸引や洗浄を行うことで早く、確実に治癒して頂くことを患者様にお願いしています。
当クリニックグループにて上記ペースでしっかりと通院していただき、お薬の服用も決められた形で守って頂いた方は、子供の場合では約8割、成人の場合ですと約7~8割の方が改善治癒されています。
-
仕事や学業などで通院が難しい方も多いかと思いますので、坂本クリニックグループでは平日は夜20時まで、本院の坂本クリニックは土日も17時まで診療を行い、患者様にお越し頂きやすい環境を整えています。
(例えば普段は別の耳鼻咽喉科で治療を受けていて、土日や遅くなった時だけ処置を受けに坂本クリニックグループで治療をうける、というような患者様もおられます。)
手術を希望される方はそれが可能な施設をご紹介いたします。ただし、副鼻腔炎=(即)手術というのは間違い。知らない間に副鼻腔炎になっている、というような場合には無理に手術をする必要は全くありません。