ホーム>検査方法
検査方法
検査方法

坂本クリニックグループではアレルギー性鼻炎かどうかを判断するための検査法として、下記の2種類の検査を実施しております。

 

1. 鼻汁好酸球検査
1. 鼻汁好酸球検査

鼻汁好酸球検査は鼻の粘膜を綿棒でこすって鼻の中の鼻汁にふくまれる好酸球(アレルギー反応を起こしている場合に増加する細胞)の数を顕微鏡で測定する検査です。
顕微鏡全視野で好酸球の出現の有無や程度でアレルギーの有無を判断します。但し、この検査が陰性だからと言って必ずアレルギー性鼻炎ではないとは言い切れません。なぜなら、花粉症の方がアレルギー反応を起こす花粉が飛散していない時期に検査を受けると陰性になる場合もあるからです。
 
この検査は採血の必要がなく簡単に検査できるというメリットがあります。ただし、アレルギー反応を起こしている原因となる物質はわかりません。そのため、鼻汁好酸球検査を検査して陽性であればご希望に応じて後でRAST検査(血液検査)をするということもできます。

2. RAST検査(血液検査)
2. RAST検査(血液検査)

RAST検査(血液検査)は採血をして、スギ、ヒノキ、イネ科、ダニなどといったアレルギーの原因となる抗原物質に対して、体が反応を起こす原因とも言えるIgE抗体と呼ばれる抗体を測ることによって数値化する検査です。
尚、IgE抗体はアレルギーを持っていない方の体内にはごくわずかしか存在しません。
 
この血液検査を行うことによって、ご自身の身体のスギやハウスダストについてのアレルギーの有無を把握することができる為、治療法や薬の服用期間、内服量に違いが出ることもあります。そして、原因となるアレルゲンを知ることにより、それをできるだけ避ける方法《⇒詳しくはこちら》を実行することで、症状を軽くすることもできます。
 
また季節性アレルギーであれば、初期療法と言われる、花粉が飛散する1~2週間前のまだ症状がない時期から治療(点鼻薬や内服薬の使用etc)を開始しておくと、花粉が飛散してから治療を開始した場合よりも薬の効果が高くなります。具体的な初期療法のメリットとしては以下のようなメリットがあります。

 

(1)症状が出ている期間が短くなる
(2)症状が軽く済む
(3)薬の量を減らすことができる

 

但し、ご注意いただきたいことは初期療法をすることによって、従来よりも症状が軽いからといって飛散時期に治療をやめてしまうと、初期療法により抑えられていた症状がひどくなります。症状を軽減するためにも、しっかりと治療を継続することが大切です。