「ことば」は私たち人間だけに与えられた素晴らしい能力であり、社会生活が円滑に行われるために極めて重要なものです。そしてその「ことば」を形成するのは「こえ」であり、美しい「こえ」は美しい「ことば」を生み出します。また、「ことば」は単なるコミュニケーションの道具としてではなく、歌手、舞台人、アナウンサーなど「こえ」を必須とする職業(professional
voice user)の方も増えてきています。また、コーラスやカラオケなど趣味の分野でも重要な役割を担うようになってきました。
「こえ」や「ことば」は、よりクオリティーの高い生活を求める現代社会において、極めて重要な存在であるということが言えます。
このような社会的な要請のもとに、2004年4月 大阪回生病院に設立した大阪ボイスセンターを、このたび
あべのハルカス坂本耳鼻咽喉科に移設いたしました。こちらでは、声帯ポリープや声帯結節のように実際に声帯に病変が見える疾患(器質性音声障害)から機能性発声障害や痙攣性発声障害まで幅広い疾患群を対象疾患としております。また、歌手、アナウンサーや教師の方など、「こえ」を必須とする職業(professional
voice user)の方が、より高いレベル(supernormal)の「こえ」をめざすための医学的な相談なども行っております。
大阪ボイスセンターは、社会のニーズにあった総合的な「こえ」と「ことば」の治療をおこなう専門医療施設として、スタッフ一同 誠心誠意尽力してまいりたいと考えておりますので 何卒よろしくお願い申し上げます。